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GCEの無料枠VMでMinecraft(統合版)サーバを動かしてみる

はじめに

ロゴ

結論:動きはする.快適なプレイは困難

Minecraftを触る機会があったので,せっかくなら1度サーバを自前で建ててみたい!
GCEの無料枠のVMで動けばサーバ代も無料だ!というモチベーションがスタートだったが,そもそもシステム要件を満たしていないのであくまでもお試し.

公式提示のシステム要件:

項目 要件
CPU Intel Core i3 3210 / AMD A8 7600 APU もしくはこれと同等
RAM 4 GB RAM
HDD 180 MB から 1 GB の空き容量

Bedrock サーバー ダウンロード | Minecraft

環境

ホストは以下記事で作成したGoogle Compute Engine(GCE)のVMインスタンス.

  • マシンタイプ: e2-micro(2 vCPU、1 GB メモリ)

GCE無料枠でVM作成(+Dockerインストール) | rias-shiki.log

$ lsb_release -d
Description:    Ubuntu 22.04.4 LTS
$ docker -v
Docker version 26.0.0, build 2ae903e

Compose V2を使用しているのでdocker-composeコマンドではなくdocker composeとなっていることに注意

手順

docker関連ファイル準備

利用したdockerイメージ:
GitHub- itzg/minecraft-bedrock-server

docker-compose

dokcer-compose.yml
services:
  bds:
    image: itzg/minecraft-bedrock-server
    container_name: bedrock_server
    environment:
      EULA: "TRUE"
      SERVER_NAME: "my test server"
      LEVEL_NAME: "my test world"
      GAMEMODE: survival
      DIFFICULTY: normal
      TZ: Asia/Tokyo
    ports:
      - "19132:19132/udp"
    volumes:
      - ./data:/data
    stdin_open: true
    tty: true

ディレクトリ構成

立ち上げ前のディレクトリ構成は以下

/minecraft-bedrock-server
|--docker-compose.yml

最終的なディレクトリ構造は以下

/minecraft-bedrock-server
|--data
|  |--[Minecraftサーバデータ]
|--docker-compose.yml

バックアップ/リカバリする場合はこのディレクトリごとコピー

立ち上げ

docker-compose.ymlを配置したディレクトリにて以下コマンドでコンテナを立ち上げる.

$ docker compose up -d

動作確認

Minecraftを起動してサーバ選択→接続を試みる.

接続画面

接続自体は問題なく成功し,ゲームを開始することはできた.
ただし進めていくとやはり動作は微妙.

  • ブロック破壊後に素材のドロップが若干遅い
  • ドロップした素材を拾ってインベントリに入るまで若干遅い

プレイヤー1人でこの状態なので複数人でプレイするならさらにキツそう.
ただサーバ自体は簡単に立てられたのでスペック足りてるマシンを用意すれば本格運用も容易そう.
外部に公開する場合はセキュリティ周りだけ注意.

参考